サステナブルガーデンができるまで【大地の再生記録(5)「植栽・焼杭打ち」】

皆さんこんにちは!エコデザインのイトウです🐹
続けて読んでくれている方もいるかな?いると嬉しいな。大地の再生記録♪

なんだか庭にたくさん杭が立ち始めた様子!?
境界線を作るため?それだけではないんです!
どんな意味があるのか聞いてきました✨

今回は[第5回]早速ご覧ください(*^^*)

♪これまでの「大地の再生記録シリーズ」記事はこちらから♪

大地の再生記録(5)「植栽・焼杭打ち」

大地の再生記録(4)では石積み水脈をつくることで通気浸透環境を整えました。
今回は木々を植え付けることで整ってきた大地に緑を迎えます。
また焼かれた杭を打つことで木々を助け、通気浸透環境を整えていきます。

目的

・緑を迎える
・植えたばかりの木々が呼吸をしやすい環境を整える
・庭全体の通気浸透環境をより改善する

作業

・木々を植える
・焼杭打ち[木々の根元]
・焼杭打ち[庭全体]

作業の流れとポイント

木々を植える
植穴の下に小さな穴あけ
1つあたり2,3 cmの小さな細穴を沢山あけて、そこに燻炭や藁を詰めます
こうすることで、木々が「直根を伸ばしやすく」「水を吸いやすく」なります

大切に包まれてここまでやってきました🌳
丁寧に運ばれて大地とこんにちは(❁´◡`❁)

三鍬[みつぐわ]を使って往復運動で埋め戻す
波紋上に往復運動させることで行くべきところに土がおさまり植物が呼吸をしやすくなります
また、埋め戻す際は大きい塊から順に埋め戻すことで隙間づくりを意識します
(一般的な植樹手法の「水決め」は敢えて実施せずに、土の中の隙間を保ち根が速く張ることを促すのです)

これが三鍬!
自然の流れに合わせて埋め戻し作業

土の単粒化防止と団粒化の促し
埋め戻しの最後には「竹炭・燻炭・チップ・落ち葉」などを施した土を被せます
こうすることで
・「土壌改良」
・土が直接雨に叩かれるのを防ぎ「単粒化を防止」
・菌が乗っててくることで「団粒化が促される」仕組みにもなっています

焼杭打ち[木々の根元]
木々の根の代わりにする
植えたばかりの木々は根を十分に張ることができていない状態です
そこに木の重さがのしかかると圧力がかかって根が呼吸をしづらくなってしまいます

そこで杭を根の下に入れ込んであげることで
・根への圧力負荷を弱めます
・根の代わりになり細根がつたっていきます

黒く焼かれて炭化した杭
色塗りはしていませんがしっかりと色が付いています!
木々たちが馴染むまでお助けです🤲
根っこを優しく支えます🤲

焼杭打ち[庭全体]
通気浸透のための縦穴を増やす
土壌や生きものたちに優しく
杭には防腐剤等薬剤注入はせずに、焼きを入れ炭化させることで
・酸化風化に強くします
・大地からでてくる植物によくない有機ガスを吸着させます

前回のブログで紹介した黒色の棒
これにもしっかり意味があったんです!
水を用いない川。枯山水の一種のよう?
最後に飛び出た杭を切って風景に馴染ませました🪵


根本には「藁・竹炭・ガラ石・落ち葉」を施す
空気と水の通り道を確保しつつ
大地からでてくる有機ガスを吸着させ
土壌をよくする菌ちゃんたちを招く環境づくりです

焼杭の根元に穴をつくって・・?
この縦穴に藁・竹炭・ガラ石を入れていきます!
落ち葉も合わせて整地🌾

イトウ

今回の「大地の再生記録」いかがでしたでしょうか?

植樹をする際にも意識されていた自然の流れ🍃
常に変わりゆく自然の中で、離れた土地からやってきた木々をいかに元気に生きてもらうか。
そんな思いやりの方法の一部を見ることができた回でした。

また実際に現場に来てもらうと分かると思うのですが、今回はとてもたくさんの杭が使われました。
江戸時代の治水工事には杭がたくさん使われていたとのこと💧
今に生きる伝統の技。ぜひ来て見てみてください✨

以上、今回は大地の再生記録(4)「「植栽・焼き杭打ち」」をお伝えしました。
次回もお楽しみに♪

前回の「大地の再生記録(4)石積み水脈・石の川づくり」はこちらから↓