皆さんこんにちは!エコデザインのイトウです🐹
先月までは寒い日々が続きましたが、いよいよ暖かい春がやってきましたね♪
新年度を迎え、エコデザインでも新しい動きが生まれています!
今回は昨年のワークショップで土壌改善を施したお庭。
敢えて草を生やすことで静かな改善の時間を過ごしてきましたが、本格的に始まった「大地の再生」の様子をお伝えしようと思います♪
目次
はじめに簡単に「大地の再生」について
分断された水脈・地脈をつなぎ直し、その土地の自然と人間の共存を目指す環境再生施工
https://daichisaisei.net/
今回エコデザインのお庭を作ってくださる庭師村田さんは特に
「続くこと」「流れがあること」「繋がりがあること」「循環すること」「整えること」
https://www.siturae.com/about/
を意識して取り組んでくださっています。
簡単には語り切れないので、ご興味のある方はぜひお調べください♪
ということで!エコデザインのお庭に
「どんな工夫が施されているのか?」
「どんな風に庭が変化していくのか?」
せっかくなので詳細をシリーズとしてお伝えしていきます!
今回は[第1回]早速ご覧ください(*^^*)
大地の再生記録(1)「土壌のほぐしと地下水脈づくり」
昨年のワークショップ以降、雑草がたくさん生えだいぶ柔らかくなった土壌。
それでも、元々この土地に建っていた建物や建築工事の影響で深くまで締め固められた大地。
今回はここに植物を入れられるようにほぐすと同時に地下水脈づくりをしていきます。
目的
・締め固められた土壌をほぐして植物迎える環境準備
・傷んだ土壌に地下水脈を作ることで通気浸透環境を整える
作業
・ショベルカー掘りほぐす
・地下水脈を作る
・有機資材を施す
・整地
作業の流れとポイント
・掘りほぐし
☑「イノシシが掘ったような凸凹[波紋状]🐗」
☑「回転運動と往復運動」
こうすることで空気が良く動くようになります!
・地下水脈づくり
☑「滞った水が腐って傷んだ深層部をほぐす」
細長い縦穴を掘る方法もありますが、今回はショベルカーで、傷んでいる大地の患部を直接治し、深層部に横向きの地下水脈をつくりました
・有機資材を施す
深層部:藁と炭を敷き詰める
腐りづらく水と相性が良い素材を用いることで空気と水が通りやすい環境になります
水環境で育つ藁は水と相性が良く、ストロー状になっていることも通気環境を整えやすい資材なのです
表層部:既存の雑草と燻炭を混ぜ込む
この地で育った植物たちも無駄なく漉き込むことで通気環境を整えます
燻炭は有機物を分解する過程で発生する有機ガスを吸収する役割を担うのです!
・整地
☑「土の通気機能向上のため凸凹を維持」
最終的には平らな芝生となる設計ですが、芝生張りの直前までは通気機能を向上するために凸凹にしておきます
イトウ
ただ掘るのではなく空気の通りが良くなるようにほぐす。まさに職人の技が光る現場でした!
ほぐし方に関してはイノシシのようにというお話も出ました。
イノシシは畑を荒らす害獣なんて思われたりもしますが、実はイノシシのほぐす大地の仕組みは水と空気の通りがとてもよくなるそうなんです🐗
この作業工程により地下水脈を作ったことで、この後に降った雪の雪解けも周囲より早かったなんて話も!?
以上、今回は大地の再生記録(1)「土壌のほぐしと地下水脈づくり」をお伝えしました。
次回をお楽しみに♪
昨年のワークショップの様子はこちらから↓