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エコファクトリーで体験する大地の再生ワークショップ 第1回「土の見立てと、土の中に空気と水を通す手法を学ぶ」

【2023/07/22 ワークショップ開催】

いよいよエコデザインのエコファクトリーも稼働し始めました。

ただ、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、庭はまだまだこれからです!

今回はこの庭で「自然派庭師と一緒に大地の再生を体験」という趣旨で
7月にワークショップを実施しました♪

【講師プロフィール】

村田 康行(むらた・やすゆき)

合同会社シツラエ(毛呂山町)代表

1978年埼玉県毛呂山町生まれ。毛呂山町の山地・滝ノ入地区に生まれ育つ。自然豊かなこの地区でも子供の頃と比べると多くのものが失われているという現状に危機感を感じ、20歳の時に庭造りを生業にしようと決心。

志すコンセプトは「オーガニックな庭づくり」。農薬や化学肥料を使わず、人と植物や昆虫、動物、そして微生物までもが、一つの循環の中に育まれる調和を「庭」という空間に作り続けている。

国際バラとガーデニングショウ ガーデン部門大賞授賞
大地の再生関東甲信越 副支部長
自然再生士
華道嵯峨御流教授
1級造園技能士
1級エクステリアプランナー
1級造園施工管理技士

【ワークショップ概要】

この日は講師の村田さんから「大地の再生」について講義いただいた後、
集まってもらった皆さんと一緒に以下の作業に取り組みました!

  • 土の観察
  • 地域での資材集め
  • 水と空気の道づくり
  • 地域になじむ庭を考える

【Before】

「大地の見立て」

こちらがbeforeの写真。

この土地は「元々廃工場跡だったこと」、「石ころが多かったこと」、「工事車両等で踏み固められていたこと」などなどありまして、雑草も生えずスコップもなかなか入っていかないような大地でした。

【資材集め】

「竹刈り」

ご近所さんの竹林から資材提供のご協力もいただきました。

「レッドロビン集め」

近年は地産地消の「フードマイレージ」という言葉も注目されていますが、
こうした資材も遠くから集めてくるのでなく、できるだけ近くの資材を集めようという試みも意識していたいですね。

【水と空気の道づくり】

地面が特に固くなっている場所をほぐして。

大地が呼吸をできるように蛇行道を作って。

集めた資材をアレンジしていきます!

 

村田さんの匠の技。
みなさん興味津々でした( *´艸`)

【After】

かちかちだったお庭が不思議な姿に変化しました。

今は何が変わったのかぱっと見だとわからないかもしれませんが、ここから少しずつ変化していく様子が楽しみです!

【今後】

ワークショップの最後には皆さんと一緒に「どんな庭になっていくといいか」というテーマでお話をする時間もありました。まだまだ始まったばかりの庭づくりですが、みなさんも機会がありましたらぜひご覧になってください(*´▽`*)

今後も庭の変化に応じたワークショップの企画を考えています。
今回参加できなかったみなさんも、今後ご参加いただけると嬉しいです♪

【ちょこっと豆知識】

「グライ土壌」

空気と水の流れが滞ると土壌が目詰まりを起こしてしまいます。

その結果、土壌が有機ガスを蓄え、粘着質で空気と水を通さない状態・植物が根を張れない状態となった土壌のことです。

今回はこうなってしまった土壌を改善して小さないきものたちや植物たちが生きられる環境を作るための取組でした♪

【あとがき】

雨の日には水が溜まって大きな湖のようになったりしていた庭。

いつかは完成するのかな・・なんて思っていた私ですが、このワークショップを通じてきっとこの庭は変わり続けるから完成はしないんだろうなぁと感じるようになりました。

水と空気が自然の形に通って、私たち人間も含めたいろんな生きものたちが心地よく過ごすことのできる庭。植物が育てばまた違う景色になるだろうし、季節と一緒に変化し続ける庭。完成することもひとつの楽しみかもしれませんが、変化し続けるという意味で「完成しないこと」も楽しみなのかもしれないと思いました(*’▽’)

エコデザインに関わってくださる皆さんがこの庭を通じて癒しや楽しみ、気付きを得られる庭になってくれたら嬉しいなと思います♪

【2023/09/13 現在の庭の様子】

土が柔らかくなり、植物たちがたくさん生えてきています♪