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2020年1月28日(火)
皆さんこんにちは! JNKテクニカルサポートの岡本です。
さいたまスーパーアリーナで2日間にわたり開催される「彩の国ビジネスアリーナ2020」に、エコデザイン株式会社も出展されるという情報を嗅ぎつけたため?(笑)
前日の午後という際どいタイミングにお時間をいただいて、取材の打ち合わせをさせていただきました。
彩の国ビジネスアリーナ2020概要
彩の国ビジネスアリーナは、600社を超える企業が出展する国内最大級のビジネスマッチングイベントで、2020年1月29日・30日にさいたまスーパーアリーナで開催されました。
特別企画展示では「ロボット」「IoT・AI」「CASE(次世代自動車)」の3区画があり、講演会場では「AI×IoTの活用」や「事業継続」「いかにSDGsに取り組むべきか」といった魅力的な講演会プログラムが参加無料です。
今回参加される彩の国ビジネスアリーナは、2年ほど前に小川町商工会からお誘いをいただいたことがきっかけで出展するようになったのだそうです。
以来、毎年参加されているとのことで、今年も小川町商工会の共同出展ブースに出展します。
展示予定製品
今年は「オゾン発生器」と「オゾン水生成装置」の2台を展示予定とのこと。
早速、展示製品をホームページで調べてみました。
オゾン発生器(ファボゾン5)
オゾン発生器(FOG-AC5G)は卓上におけるサイズ。
180W、220D、260H(mm)とコンパクトながらオゾン発生量5g/hと高機能な産業用オゾン発生器。
空冷式ですが放電部の冷却効率が優れている方式を採用しており、気温が高い環境でも性能を維持します。
産業用空冷式オゾン発生器 ファボゾン5 FOG-AC5G(公式サイト)
https://www.ecodesign-labo.jp/product/fog-ac5g/
メタルフリー小型オゾン水生成装置
オゾン水生成装置(OWF-10L20P)は小型ながら腰あたりまで高さがあります。
オール石英製のオゾン発生部と、フッ素樹脂パーツで構成されたオゾン水生成部の組み合わせにより、金属汚染の無いクリーンオゾン水を生成。
半導体洗浄や液晶製造工程、太陽電池の洗浄にも使用できます。
メタルフリー小型オゾン水生成装置 OWF-10L20P(公式サイト)
https://www.ecodesign-labo.jp/product/owf-10l20p/
さて、取材はどうしましょうか?
と伺うと「11時ごろに現地に来てもらえたら丁度いいかな?」と社長の長倉広弥さん。
んー。
なんだかもの凄く気を遣っていただいてる感じが…ヽ(´o`;
開催中も空いた時間はブースに立ってチラシを渡すくらいはできると思うので、そんな感じでやらせてもらっても良いですか?
と提案させていただき、当日は担当のさいとうさんと一緒に一日ブースに立つことになりました。
打ち合わせの終わり際
少し言いづらそうに「実は…ひとつお願いがありまして…」と切り出す専務の長倉正弥さん。
長倉正弥
長倉正弥
ビジアリに出展者で参加できるだけでなく、共同出展企業に話を聞く大義名分まであるなんて凄く魅力的! ますます面白くなって参りました!
2020年1月29日(水)
さいたまスーパーアリーナで開催された「彩の国ビジネスアリーナ2020」に、エコデザイン株式会社の社員になりすまして?参加してきました( ´ ▽ ` )
9時00分。
さいたまスーパーアリーナは天候に恵まれて清々しい朝です。
両手を広げて伸びをすると最高に気持ちいい!
あまりに気持ちが良かったので、思わず写真も撮ってしまいました(笑)
久々の電車移動で、朝からすっかり非日常モードでしたが…
10分後、待ち合わせの時刻になって現実に引き戻されました。
入り口が…
わからない…( ̄▽ ̄;)
アリーナを半周。
登ったり降りたりグルグルと迷い人になっておりましたが、さいとうさんに無事回収いただき会場の中へ。
会場に入り先ずはブース設営。
お世話になる小川町商工会と共同出展企業の皆様へ挨拶をすませたら、先ずは急いでブース設営です。
「まだ時間あるでしょ。」なんて思っていたら大間違い。
10時の開場まで、あと30分しかありませんヽ(´o`;
急いでブース設営しないと!!
ということで慌てて準備に取り掛かりました。
- 展示製品の開梱設置
- チラシの設置
- パネルボードの掲示
・・・
あれ? 思ったよりやることなかった?
もっと忙しなかった気がしたのですが…(・・?)
開場時間前から接客スタート!
準備が整ってホッと一息。
という間も無く、早速こちらを伺っている男性の姿がありました。
「ちょっとお話いいですか?」
何やらオゾン発生器を利用されている方のようです。
少し突っ込んだ話を聞かれたのですが、私にはちょっと分かりかねたので、速攻でさいとうさんに取り次がせていただいて撮影に回りました。
その後も、日頃からお世話になっている取引先の方や、既存のお客様が挨拶にこられたり、今後の規制強化を見据えてオゾンの利用を考えている方や、オゾン発生器を運用されている方が相談にこられたり…
名刺交換で受け取った名刺が、ケースの中にどんどん貯まっていきます。
いろんな課題を抱えている方がいて
オゾンはその解決の一助になる可能性を秘めていて
ここがその交差点になっている。
隙間時間はお勉強タイム?
接客と接客の合間の時間をいただいて、オゾンやオゾン発生器についていろいろとお話を伺いました。
学んだこと
- 半導体洗浄にはSC1(アンモニア/過酸化水素)や硫酸、塩酸などの高価な薬品が使われているが、オゾン水を用いることでオゾン水と希フッ酸に代替できる。(コスト削減と環境負荷軽減)
例)オゾン水(10〜20ppm) → 希フッ酸(1%) → 純水リンス - 酸素ボンベではなく空気を原料としてオゾンを発生させるオゾン発生器もある。(空気中の酸素濃度は約21%のため生成効率は低い)
- オゾンは使用後に分解して酸素に戻るため環境に優しい。
- オゾンには脱臭効果がある。(ホテルの室内脱臭などで利用されている)
洗浄・廃水処理・脱臭・除菌など…
オゾンがこの様な多様性のある物質だとは知りませんでした。
エコデザインの紹介はここまで! ここからは、小川町商工会共同出展企業のご紹介
エコデザイン株式会社についてのレポートはここまでです。
ここからは、小川町商工会ブースの共同出展企業として出展した企業4社についてご紹介します!
小川町商工会共同出展企業
「2019年度の伴走型小規模事業者支援推進事業」の一環で、小川町商工会からは優れた技術や製品をもつ企業4社(とエコデザイン株式会社の計5社)が出展しました。
株式会社テック高橋
自動車用ガラス・建築用ガラスを扱っているガラスのプロフェッショナルです。
ガラスのプロが世界トップクラスと太鼓判を押す「遮熱フィルム・iQUE」を紹介しておりました。
コピー用紙程度の厚さの遮熱フィルム・iQUEを1枚貼っただけで、電球の熱をどの程度抑えてくれるのか。
ガラスのみと遮熱フィルムを貼ったものとを実際に手をかざしてみると、ハッキリと違いを感じられるほどの差がありました。
遮熱フィルムの遮熱性テスト
- ガラスのみ:38.3℃
- 遮熱フィルム:30.2℃(-8.1℃)
ペアガラスであれば熱・冷共に対応できて結露も防げるのだそうですが、既存建築物においてガラスの張り替えは莫大なコストになってしまいます。
一方で、ガラスフィルムでは遮熱のみで結露などは防げないとのことですが、施工のコストを大幅に抑えることができるため、費用対効果の高い省エネルギー対策の提案が可能とのこと。
流石だな〜と感心しながら話を伺いました。
北資化成工業株式会社
短納期・高精度・低コストという相反する3つの課題を実現させている樹脂押出メーカーです。
多種多様なニーズに応えられる技術力を紹介しておりました。
以前は金型を外注していたため、依頼から納品までの1往復に1週間以上かかっていたのだそうです。
そこに微調整などの直しが入ると更にもう1・2週間…
業界では当たり前なのだそうですが、その当たり前をなんとかできないだろうか?との思いから、5年程前に金型を内製するという大きな改革を実行しました。
金型を内製するために「ワイヤーカット放電加工機」と「NCフライス盤」を導入したことによって、社内在庫の材料であれば、注文の翌週には製品を発送可能になったことが自社最大の強みとのこと。
この設備投資によって、納期という「時間」と、コスト削減という「お金」だけでなく、お客様と個と個で向き合える柔軟な「対応力」という資源を得たことが大きな力になっているのかなと感じました。
この経営判断ができる凄さ。
もし自分だったらと考えると身震いする思いです。。
宮川紙工株式会社
オフセット印刷やスクリーン印刷を用いた量産品の襖から、伝統工芸技法を用いた一点ものの壁紙まで幅広いニーズに対応しているメーカーです。
「文化財復元の壁紙」や「ホテル・飲食店の壁紙」などの一点モノと、自社の強みである「立体物への吹き付け技術」を紹介しておりました。
工業製品のブースが並ぶ中で、壁一面に飾られたデザイン性の高い壁紙が注目を集めます。
- 国の重要文化財・旧山崎邸別邸
- 国の重要文化財・門司港駅
- ホテルオークラ東京
などで採用された実績もあり、全国規模で文化財復元の壁紙を手掛けているそうです。
また、得意とされている立体物の吹き付け塗装の紹介では、扇子やティッシュケース、升などが展示されておりました。
手袋無しにうっかり触ってはいけない雰囲気があったので「手にとっても大丈夫ですか??」と確認したところ衝撃の事実が発覚!
なんと、塗装前の材料は全て百均で買ったものなのだそうです!Σ(゜ロ゜ノ)ノ
しかし、これはまだ序の口で、こちらが最高にエキサイティングなのだと反対側に展示されている葉っぱを紹介いただきました。
葉っぱです(笑)
状況を正しく把握できなかったので聞き直してみましたが、葉っぱを塗装したものだそうです。
正確には「工場に生えていた木から落ちた葉っぱ」だそうです(笑)
落ち葉でさえもオブジェになってしまう塗装技術に驚嘆しました。
その感性が最高です(笑)
株式会社モチダ製作所
金属の焼付塗装、ダイカスト製品の研磨仕上げから、化成処理、塗装まで自社内で一貫して行っている金属塗装メーカーです。
50年以上の実績と高い技術力を紹介しておりました。
これまでに100社以上の実績があり、自動車部品、医療機器部品、弱電部品、自動二輪部品、建築金物部品など幅広い分野に貢献されています。
部品はひとつひとつ形状が異なるため、全工程を手作業で行っているとのこと。
下の写真の自動二輪部品のような複雑な形状の物は、置くと設置面に後が残ってしまい、吊るすとコスト高になってしまうなど様々な課題があるのだそうです。
その他にも、例えばエンジン部分に使われる部品で、内側に塗料がついていると事故などの危険を伴ってしまうものもあるとのこと。
塗装すべきところが塗装できていることは当然ですが、塗装してはならないところに塗料がついていないことも大切なのだそうです。
物づくりに向き合う姿勢。
見習うべき大切な資質ですね!
最後に
事業者として大切なこと、人として大切なこと、驚きと発見。
今回の取材を通じて多くのことを学びました。
地元小川町にキラリと輝く5つの企業様にお話を伺う機会をいただけたこと、心より感謝申し上げます。
(※この記事は、筆者・岡本のブログ記事を「エコデザインの素」向けに再編集したものです。)
(2021年4月14日:記事にタグを追加しました。)