⚙使用機種
産業用空冷式オゾン発生器
ファボゾン5 FOG-AC5G
オゾン発生量5g/h。コンパクト、空冷式でありながら放電部の冷却効率の安定性に優れます。
詳細はこちらから!
https://www.ecodesign-labo.jp/product/fog-ac5g/
⚙使用機種
エアポンプ内蔵オゾン発生器
ED-OG-AP1
室内空気を原料に、2000mg/hのオゾンを発生することができます。原料酸素を用意する必要がありません。タイムスイッチにより、無人の時間帯にも自動運転が可能です。
詳細はこちらから!
https://www.ecodesign-labo.jp/product/ed-og-ap1/
皆さんこんにちは。エコデザインのタムラです。
今回は、茨城県で陸上養殖を営んでおります株式会社トキタさんにインタビューをしてまいりましたのでお伝えします!
(インタビュー日:2021年4月10日)
目次
株式会社トキタ様のご紹介
株式会社トキタさんは茨城県の河内町で、廃校を利用したチョウザメやブランド品のトラフグ「河内河豚」の陸上養殖を営んでおります。
これらの養殖魚は近隣地域を中心とした飲食店などに提供されております。また、トキタホームページのオンラインストアや、河内町へのふるさと納税の返礼品などでお求めいただけます。
トキタさんのオンラインショップはこちらから!
https://kf-tokita.com/category/gentei/
インタビュー
トキタのご担当、時田さんにインタビューさせていただきました。
タムラ
時田:小学校の廃校を利用して陸上養殖を行っております。元々この地域は塩分濃度の高い地下海水があり、農作物にも使えないため未利用の地下資源となっていました。この地下海水を利用することでコストを削減し、養殖事業を始めることが出来ました。
タムラ
時田:近年は廃校となる小中学校が増加していて、SDGsの観点から、ただ取り壊すだけだと費用が掛かるので様々な用途に再利用しようという動きが広がっています。この養殖場に使っている廃校は、河内町から無償で貸付していただきました。
先ほど申し上げた通り河内町には地下海水があり、そのまま水槽として使える25mプールなどもありますので、陸上養殖を始めるにはまさにうってつけの場所だったわけです。また、元々私は建設業を営んでいるため、自前で養殖施設を作ることができます。
タムラ
時田:トラフグ養殖水槽の殺菌、脱臭、脱色の用途で使っています。この養殖場では水質浄化用にろ過槽の他にオゾン殺菌用の水槽があり、そこにオゾンガスを添加することで殺菌を行うとともに、汚れやにおいを分解しています。ただ、オゾンで分解すると池の表面に汚れが浮き上がってきて泡だらけになってしまいますので、プロテインスキマーも併用して浄化をしております。このろ過槽、オゾンガスとプロテインスキマーの組み合わせが非常に効果的に機能しています。
タムラ
時田:トラフグから養殖特有の臭みがなくなったことです。養殖の場合、沢山のフグを泳がせているので排泄物やエサの食べ残しなどが原因で水が汚れて、フグの身に特有の臭みが出てしまいます。対策として、ろ過槽を通すほかに、出荷が決まったフグをキレイな水槽に入れ替えて、フグの身に付着した臭みを落としているのですが、それだけでは臭いが残ってしまいます。このような臭みがあると料亭などにフグを卸すことが出来なくなってしまいます。
そこで、オゾンを導入したところ、汚れが自動でほとんど除去できるようになり、それに伴って養殖特有の臭みを感じなくなりました。また、これを使う前は水槽が汚れで水槽の中がほぼ見えない状態でしたが、今は水槽の底までくっきり見えるようになりました。
タムラ
時田:合計で約4,000匹(※取材当時)ほどのフグを飼育しています。フグの生育度合いによって4段階に水槽に分けて、与えるエサの量などを調整しています。
タムラ
時田:特にトラフグは生育時の管理が大変です。トラフグは攻撃的な性格で、狭い水槽の中で飼うとお互いのヒレを嚙み合ってしまいます。そこで年4回歯を切るのですが、どうしても噛み合ってしまう個体が出てきます。一度ヒレが傷ついてしまうと段々と弱ってきてしまうので、早めに出荷するようにしています。
それから、フグは繊細で、厳密な水質管理が必要になります。日々、気を付けてはいますが、稚魚はどうしても弱いところがありますので、一定数死んでしまう個体も出てきてしまいます。
一方で、チョウザメはそもそも歯がない上に温厚なのでこのようなことは起こらないのですが、チョウザメが十分に成長するまで7~8年もの時間がかかってしまいます。その間はほとんど収益に繋げられないのですが、ひたすら待つしかないです。温度変化にも強く、生育度合いによって分ける必要がないので、野外の25mプールでじっくりと育てています。
タムラ
時田:まず養殖なのに臭みがないことは一つの特長なのですが、そのほかの特長は、フグの皮が非常においしいことです。これはなんでこうなったかはまだ分からないのですが、天然物にも負けない自信があります。
また、陸上養殖特有の特長として、トラフグの出荷を2倍の生育スピードで、かつ1年を通して行うことができます。陸上で養殖を行っているので赤潮のリスクもないですし、フグにとっていい環境を整えることで早く生育します。このため、料亭などに安定した価格で供給することが出来ます。
最後になんといっても安全であるということです。フグを食べるには、専門の資格を持った人がフグの肝を処理しないといけないというのはご存知かと思いますが、トキタでは自社でフグを捌くことができます。
基本的に、フグの出荷時は捌いた状態で供給しております。ご家庭ではもちろんのこと、料亭でもフグを捌ける所はかなり少ないので、一つの強みになっています。フグの毒は猛毒ですので、何よりも丁寧に処理するということを心掛けています。
タムラ
使用状況
オゾン処理の様子
奥に置かれているオゾン発生器が「ファボゾン5」FOG-AC5Gです。
オゾン発生器とプロテインスキマーの組み合わせで自動的に水質浄化を行っています。
FOG-AC5Gは酸素供給が必要なため、酸素発生器を併用して使用しております。
プロテインスキマー導入前後のオゾン処理槽
プロテインスキマーを入れることで、汚れた泡を除去することができます。
このように、水処理において、オゾン発生器とプロテインスキマーは抜群の相性を誇ります。
出荷前水槽浄化用のオゾン発生器
手前に置かれているオゾン発生器がED-OG-AP1です。
出荷前水槽なので比較的汚れにくく、ろ過と合わせて簡易的なオゾン浄化手段としてこちらのオゾン発生器を導入しています。オゾン発生能力こそ劣りますが(FOG-AC5Gが5,000mg/h、ED-OG-AP1が2,000mg/h)、導入コストは比較的安価で済みます。
インタビュアーのひとこと
タムラ
廃校が生まれ変わった結果、校庭でフグが育ち、プールではサメが泳ぐ、夢のような光景が広がっています。少子化の影響で廃校はどんどん増えていくと言われていますが、この事例は廃校利用の非常に面白い実用例ではないでしょうか?
なんだかおなかが減ってきましたね(❁´◡`❁)
・
・
・
・
・
よし。
トキタさんの河内河豚を食べてみました!
丁度こんなセールがやっていたので、折角なので食べてみました😋
こんな感じで送られてきます。冷凍で送られてくるので解凍します。
河内河豚の湯引き。3箱買ったのでいっぱいついてきています。
(盛り付け技術がなくてごめんなさい!!)
やっぱり定番はフグ鍋ですね。贅沢に全部投入してしまいましょう!
取材通り、臭みは全然感じません🙄
感想
美味しいです。養殖の臭みは全く感じられませんでした。何より、本格的なフグ鍋を家で楽しめ、調理の手間がほとんどかからないというのがすごいところだと感じました。天然物にも引けを取らない味だと思います😁
タムラ
トキタさんの河内河豚はオンラインショップからご購入いただけます。気になりましたら是非ともご賞味ください!!
(終わり)